歯科矯正を受ける私

私は、子どものころから歯並びが悪かった。小学校では「ガチャガチャ」というあだ名をつけられ(これは歯並びがガチャガチャに乱れているということに由来)、歯並びの悪さは、私のコンプレックスになっていた。歯科矯正をすることで、歯並びを直すことができると知ったとき、私は飛び上るほどにうれしかった。しかし、矯正にはかなりの費用がかかると聞き、再び落ち込んだ。家は、私の歯のために何十万円もの費用を出せるほど裕福ではなかったからだ。

高校を卒業し、就職して社会人になってから、歯科矯正に対する私の思いは再び強くなっていった。もう自分でお金を稼ぐことができるのだから、自分の力で費用をまかなうことができる。私は、幼いころからのコンプレックスから解放されるために、一生懸命に働き、お金を貯めた。就職した会社の給料が少なかったこともあって、目標の金額を貯めるまでに3年もかかってしまったが、私はインターネットで矯正に定評のあるクリニックを調べ、受診することにした。

歯科矯正をするにあたって、いくつかの不安があったが、クリニックの先生はとても親切で、矯正の心構えから、施術の流れまで、あらゆることを教えてくれた。「何か質問はありますか」と聞いてくれたので、疑問に思っていたことをすべて先生にぶつけ、私の不安は解消された。矯正が完全に終わるまでには、数年かかるらしい。先生とは長い付き合いになりそうだが、この人が私をコンプレックスから解放してくれるかと思うと、頼もしく感じられた。

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